
![]() | Name | 帆影に戯る風 |
Rarity | ![]() ![]() ![]() ![]() | |
Alternative Item Source (Ingame) | ショップで購入 | |
Description | ガイアが舞台上で「短刀の大盗賊」を演じる時の衣装。「目を引く」ことをコンセプトとした華やかな作り。しかし、着用にはそこまで手間がかからず、むしろ一番手入れに時間を要するのは装飾品と短刀のほうになっている。 |
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Item Story
「ガイアお兄ちゃん、なんで短刀の大盗賊はいつも短刀を持ち歩いてるの?」 モンド城の西風騎士団の中で、大きな騎士と小さな騎士がおしゃべりしていた。 二人が舞台で大盗賊と魔女を演じ切ってから、もう数日経つのだが、小さな騎士はまだ、ある疑問を抱えたままだった。 コホンッ、大盗賊が短刀を持ち歩く理由か…——ガイアが使った台本の中には、短刀に関する説明はどこにも書かれていなかった。 もしかすると、キャラクターにカッコいい称号を付けようという、単なる監督の思い付きで、「短刀の大盗賊」に決まっただけなのかもしれない。 しかし、目の前の幼い騎士が眉間に皺を寄せて真剣に考え込む姿は、今日の夕飯が何かについて考えている時よりも深刻だ。 好奇心旺盛な子供はいつだって質問をしたがる。質問攻めにされる大人からしてみれば、少々困る場合もあるが、幼い頃の好奇心が満たされなかった子供は、好奇心を持つことを諦めた、退屈な大人になってしまうかもしれない。 人生における無数の可能性の中でも、退屈な人生ほど悲しいものはない。だから、子供の質問には誠意をもって向き合うべきだ。 「そうだな、なんでだろうな?とてもいい質問だ…」ガイアは微笑みながら答えた。 舞台の上で、少しの間ではあるが、大盗賊の身になった彼だ。照明の光に包まれながら、今の自分とは異なる人生についても考えてみた覚えはある。 騎士には騎士の生き方があり、大盗賊には大盗賊の生き方がある。 公明正大に弓と剣を背負い、守ることへの決心を見せるのが騎士の姿。 刃を隠し、暗闇の中で罠を仕掛けるのが大盗賊の姿だ。 生き方は人それぞれ。大盗賊が騎士の剣を持ち歩くことはないし、正統派を貫く騎士が、こっそり短刀を取り出して人を傷つけることはない。 もしこの鉄則に反する物語があるとすれば、きっとそのキャラクターは運命を裏切ったという設定であるはずだ。 しかし、そんな答えをこの子に聞かせる必要はないだろう。まして、答えは一つだけとは限らないのだから…そう彼は考えた。 短刀の大盗賊が持っている短刀は、仲間からの贈り物だったかもしれないし、大盗賊が侠客として生きてきた証かもしれないし、はたまた彼の偉業を讃える勲章なのかもしれない… ならば、童話を作ってみよう。英雄譚、伝説、そして美しいファンタジーを織り込んで、これまでと同じように、子供に夢を与えるのだ。 彼は部屋に掛けてあった舞台衣装の腰辺りから、小道具の短刀を取り出した。 「そのことなら、大盗賊がまだ小さかった頃のことから話さないといけないな。ちょっと難しい物語だが、聞きたいか?」 「ガイアお兄ちゃん、また物語を聞かせてくれるの?クレー、聞きたい!」 |
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he's not worthy