首無しのコクイタオ・2

首無しのコクイタオ・2
首無しのコクイタオ・2Name首無しのコクイタオ・2
Type (Ingame)任務アイテム
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Description謎煙の主で作られたウォーベン。謎煙の主の誕生よりも昔の物語が記録されているらしいが、その信憑性を検証するのは難しい。

Item Story

己が選んだ戦士がこれほど悲惨な運命に見舞われたと知った天星の主は、深く悲しむと同時に激しい怒りを露わにし、ツィツィミメを大地に送って首を無くしたコクイタオに復讐の道を示した。この長い暗黒の時代、人々は首のないコクイタオの体が月夜を闊歩し、「マカナ」と呼ばれる石の棍棒を握っているところを目撃している。また、彼が黒い霊豹へと姿を変え、森や草原を静かに駆け抜け、瞑想している祭司たちに悪夢と霊的な啓示をもたらしたとも語られている。

その後、コクイタオがどれほどの長い夜を彷徨い、どれだけ形態を変えたのかは定かではない。彼は血に染まった大地を巡り、かつて天空の主に捧げられた祭壇を渡り歩いた。そしてついに、燃え盛る焦土の国で探していた裏切り者のナワルを見つけた。彼はその時オアシスで休息を取り、毒蛇の血とメシカリの幻覚効果のある液体を啜っていた。

首無しのコクイタオは「マカナ」を振り上げ、一振りで裏切り者の首を吹き飛ばした。その様はまるで、メシカリの偽りの神託が砕け散るかのようだった。コクタイオはその後も幾度となく「マカナ」を振るい、ナワルを燃え盛る故郷へと還した…

復讐を果たしたコクイタオだったが、その魂は大地の生命と一体化していて、もう戻ることはできなくなっていた。首を失ったその身には、ただ冷たく燃え続ける怒りの炎だけが宿っており、それまるで英雄の故郷の夜空に輝く、冷たい太陽のようだった。

それから長い時が流れ、犬日の神も、狡猾な双子も、緑玉の衣の主すらも死に絶えた。しかし、星の光から生まれた魔霊でさえその光が衰えていく中、織人たちはこう語る。コクイタオの怒りはいまだに消えていない、と。首なき彼の影は、今もなお銀色に輝く夜の平原を彷徨い、闇に覆われた深い森の中をひっそりと歩み続けているという。そして、大地が戦乱に包まれた時代、幾人もの英雄が彼の「マカナ」を受け継いだとされ、伝説の大暴君オチカンもそのひとりであった。だが、彼もまた怒りに呑まれ、炎の中で最期を迎えることになる…が、それはまた別の物語だ。

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